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ふるさとの木喰
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「木喰」と書いて「もくじき」──江戸時代の中ごろから後半にかけて、徳川将軍でいうと八代吉宗(よしむね)から十一代家斉(いえなり)の時代に生きたお坊さんで、身延町古関の生まれです。 日本全国を歩いて廻(まわ)り、行った先々でたくさんの木彫りの仏像を造りました。
特に、長い人生の最後のころに造った仏像の多くが、その顔に笑みをたたえているために「木喰の微笑仏(びしょうぶつ・みしょうぶつ)」と呼ばれ、時代を越えて人々に愛されてきました。 「微笑み」という単語は、木喰上人について語られるのを聞くたびに、必ず耳にするはずです。
造った仏像のみならず、その本人もまた、親しみや敬愛を込めて「木喰さん」と呼ばれてきたお坊さんです。
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